出典は前の露頭情報と同じ、「原歌および狩場山の地質」で、「Ⅴ新第三系中新統 Ⅴ.4 真駒内川火砕岩層」。12頁に真駒内川火砕岩層の一部(真駒内川下流矢渕付近)の柱状図が示されている。更に次頁にはその表面構造の詳細なスケッチが示されている。
また、14頁、「第10図:玄武岩質安山岩枕状溶岩の断面構造(真駒内川火砕岩層;馬場川上流岩ヒバの沢付近)」には古いピローローブの先端が破れて新しいピローローブが顔を出した事を示す図が掲示されている。
どうも地形図と地質図を見比べているとこの付近が正しい様な気がする。「矢渕」がハッキリしない。地質図には“Mb”と紫色の色彩で区分されているので分布は多い様だ。但し、マッシブ溶岩も含まれて居る。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=139.92280555597&latitude=42.506559287862
原則更新を停止します。 このブログは地質の素人の現70歳の素浪人が、地質図・論文・websiteを閲覧して露頭情報を収集し、その情報と主に足で稼いだ露頭画像を御紹介してきたブログです。素人故の恐れ知らずで取り組んでしまいましたが、残る人生の短さと現在の体力を歩き残した露頭の余りの多さとを天秤に掛けるとそろそろ「撤収」を考える時期だと思い至りました。 火山カメラの映像をUPしてまでこのブログを維持するのも如何かと思い至りましたので、このブログの更新を停止する事と致しました。 枕状溶岩関連記事についてはそのまま残そうと考えています。2年程度の心算で、2009年9月8日に始めたこのブログがここまで続けられるとは思って居ませんでした。 長い間お付き合い頂き有難う御座いました!
2012年7月20日金曜日
露頭情報:No.558;渡島半島北西部 島牧村 国道229号線 栄浜~白糸 海岸
出典は「原歌および狩場山の地質」。この「Ⅴ新第三系中新統 Ⅴ.6 オコツナイ層」。5頁にこの付近の模式柱状図が示されている。「オッコナイ層」だけでなく、前後の地層に水冷破砕岩が多く分布している。面白そうな地域。
次の露頭情報で述べる「真駒内川火砕岩層」の柱状図や枕状溶岩のスケッチが素晴らしい。流石、北海道立地下資源調査所勤務時代の山岸宏光氏と黒沢邦彦氏の調査報告書!
19頁の第14図「玄武岩質枕状溶岩,輝石安山岩質および角閃石安山岩質-石英安山岩質水冷破砕岩(オコツナイ層),礫岩(榮浜層)およびかんらん石玄武岩溶岩(穴床前熔岩)のルートマップ(榮浜トンネル~白糸トンネル間)」が記載されている。
白糸トンネルの位置がやや異なる様なので現地では注意が必要か?下記で図示した場所から西側の海岸線。 次の露頭情報や、出典の26頁の「賀老の滝」付近のスケッチも参照下さい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=424009&l=1395244
次の露頭情報で述べる「真駒内川火砕岩層」の柱状図や枕状溶岩のスケッチが素晴らしい。流石、北海道立地下資源調査所勤務時代の山岸宏光氏と黒沢邦彦氏の調査報告書!
19頁の第14図「玄武岩質枕状溶岩,輝石安山岩質および角閃石安山岩質-石英安山岩質水冷破砕岩(オコツナイ層),礫岩(榮浜層)およびかんらん石玄武岩溶岩(穴床前熔岩)のルートマップ(榮浜トンネル~白糸トンネル間)」が記載されている。
白糸トンネルの位置がやや異なる様なので現地では注意が必要か?下記で図示した場所から西側の海岸線。 次の露頭情報や、出典の26頁の「賀老の滝」付近のスケッチも参照下さい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=424009&l=1395244
露頭情報:No.557;厚岸 初田牛附近の海岸線
出典は「厚床・落合岬の地質」。この「Ⅲ.3火成岩類 Ⅲ.3.1. かんらん石粗面粗粒玄武岩」の項目。16-20頁を参照。 17頁のスケッチ「第7.8.図 岩床状貫入岩体と下盤地層の関係」と、18頁の「第9図:かんらん石粗面粗粒玄武岩の枕状構造」、「第10図かんらん石粗面粗粒玄武岩」を参照して下さい。
分布についてはは「おもに、根室累層中に併入している(併の文字が違うが・・・)。恵茶人からガッカラ浜の東方に至る間の海岸、および東梅付近の国道沿いの地域に大規模に発達している。そのほか、南流する小沢中にも小岩体として分布している。
形状に関する記述は「柱状節理が発達するほか、枕状節理、放射状節理示すものも認められる“車石”と呼ばれる特徴的な構造は、根室半島のものほど・・・」
位置情報はガッカラ浜の西方「初田牛川」の河口に設定したが、これは恵茶人(えさしと)とガッカラ浜が東西に離れているので迷った次第。恵茶人(えさしと)地域の方が地質図上には広範囲に図示されている。アクセス上も此方が有利か
もっと西寄りの国道沿いの段丘面が露頭らしい。
露頭情報:No.556;詳細露頭位置不明トマム川流域
唯でさえ、正確なピンポイントの露頭位置が判明していない事が多いのに、表題からして「詳細露頭位置不明 トマム川流域」なんて書かれたら、なんじゃこりゃ!と思われるのは必至!
でもね、そんな情報も多いのですよ。地質図や地質研究者の論文は!
出典は「落合地域の地質」。この「Ⅳ 先白亜系 Ⅳ.2.空知層群 Ⅳ.2.1.山部層 1トマム輝緑岩質岩層(9頁)」にこんな記述があります。「(山部層)この地層は図幅の西端部に空知川からトマム川南方にかけて南北に細長く発達している。輝緑岩質岩の厚い複合体・・
トマム輝緑岩質岩層の項には「この岩層は、輝緑岩、スピライト、スピライト質ひん岩、凝灰質岩など、いろいろの輝緑岩質岩類からなる複合体である。しかしその大部分は暗緑灰色を呈し、典型的なオフィティック構造をもった細粒~中粒の輝緑岩から構成されている。
トマム川流域では、一部に枕状の構造をしめす枕状溶岩がみとめられる。
古い北海道の地質図を拡大して現在の「うおっ地図」と比較していると、「トマム川」って、何処までがトマム川で何処から名前が変化するのか?判り難いものです。
1/25000電子地図では以前と異なり地形図の範囲が示されないので、「図幅の西端部」なんてのは本当に判り難いものです。なんて言い訳ばかりですみません!
今の地形図では「鵡川」と表記されていますが、現トマム川(狭い範囲の)付近にはこの地層が分布していない様なので参考座標は下記としました。北海道の地質図は公開されているのでよく吟味して露頭を探して下さい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=430239&l=1423125
でもね、そんな情報も多いのですよ。地質図や地質研究者の論文は!
出典は「落合地域の地質」。この「Ⅳ 先白亜系 Ⅳ.2.空知層群 Ⅳ.2.1.山部層 1トマム輝緑岩質岩層(9頁)」にこんな記述があります。「(山部層)この地層は図幅の西端部に空知川からトマム川南方にかけて南北に細長く発達している。輝緑岩質岩の厚い複合体・・
トマム輝緑岩質岩層の項には「この岩層は、輝緑岩、スピライト、スピライト質ひん岩、凝灰質岩など、いろいろの輝緑岩質岩類からなる複合体である。しかしその大部分は暗緑灰色を呈し、典型的なオフィティック構造をもった細粒~中粒の輝緑岩から構成されている。
トマム川流域では、一部に枕状の構造をしめす枕状溶岩がみとめられる。
古い北海道の地質図を拡大して現在の「うおっ地図」と比較していると、「トマム川」って、何処までがトマム川で何処から名前が変化するのか?判り難いものです。
1/25000電子地図では以前と異なり地形図の範囲が示されないので、「図幅の西端部」なんてのは本当に判り難いものです。なんて言い訳ばかりですみません!
今の地形図では「鵡川」と表記されていますが、現トマム川(狭い範囲の)付近にはこの地層が分布していない様なので参考座標は下記としました。北海道の地質図は公開されているのでよく吟味して露頭を探して下さい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=430239&l=1423125
登録:
投稿 (Atom)