2011年5月21日土曜日

露頭情報:No_051;上川支庁比布町北五線

この露頭に関しては巡検の名所となって居るらしく取り上げておられるHPも多い。例えば、「士別の地質」HP中の「露頭探検隊 第34回 比布町北5線の枕状溶岩」
http://www.geocities.jp/geo_shibetsu/tanken33.htm
北理研
http://www.geocities.jp/hokurikenchigaku/junken07/junken07.htm
北海道地学教育ネットワーク2000にも記載があります。
多分、場所はこの附近なのでしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=435241&l=1422753
この画像は日本火山の会のこおろぎさんが撮影して下さったものです。

2011年5月20日金曜日

枕状溶岩の岩壁:12/40

まずは、空洞部(崩落部)の西(左)側の壁の部分。斜めの日本のこれは断層なのでしょうか?単なる亀裂なのでしょうか?平行する割れ目が斜めに下がっていますが、岩相を見るとこれに斜に交差する構造が見えます。何れにせよ右側の比較的新鮮そうな破断面にも、左側の苔生した部分にも枕状溶岩の形状がしっかりと確認出来ます。

露頭情報:No_050;鴨川市嶺岡浅間採石場跡地

鴨川市嶺岡浅間・採石場跡模型飛行機場:山側の道路脇に露頭がある。地質図でも紹介されており「鴨川地域の地質」を参照。 Ⅳ.新第三系・Ⅳ.2.安房層群・Ⅳ2.2.1.古房層・2)鴨川玄武岩 9頁 第2図:鴨川図幅地域地質総括図 61頁 第44図:嶺岡山地稜線部に枕状溶岩として産する鴨川玄武岩;嶺岡山地中央部高さ315mの三角点付近 62頁 第45図枕状溶岩として産する鴨川玄武岩 場所は下記の山側道路脇に露出している。地形図の平坦地は採石場跡地で現在は模型飛行機の飛行場。東に向う分岐道の附近には「ぬめり色(?)」の表面を持つ蛇紋岩が散在。


平野さんの房総半島嶺岡巡検ガイドは下記をコピペ!
http://www.geo.titech.ac.jp/lab/takahashi/staff/nhirano2/mineoka/
以前は北海道大学川村研究室のHP内に関係資料が在ったのだが現在は見る事が出来ないのが残念。
「日本火山の会」のoff会の記録「火山のない千葉で火山に思いを馳せる会」(2005年7月2日)の真ん中附近にこの場所の画像が数枚あります。嶺岡の蛇紋岩露頭のヤヤ下の画像がそれです。産総研に勤務のの方に、調査に出かける時の装備を見せて下さいと無理をお願いし、露頭で説明を頂いている処です。ちなみに小生はこの5番目の画像でニコニコしているおっさんです。この時期はまだフイルムカメラの名機“OM-1N”を使用していたので自前の画像が無いのです。
http://www.kazan-net.jp/chibajunken/chibajunken.html

2011年5月19日木曜日

枕状溶岩の岩壁:11/40

大岩壁の中心部に大きな浅いが切立った空洞が存在する。奥行きも実に均一で興味深いが今日から数日はこの空洞に焦点を当てて画像をご案内して見たい。

露頭情報:No_049;南茅部町黒羽尻崎

4月3日の露頭情報:No_005;函館市戸井漁港の項目でも触れたが、この露頭情報も「北海道南茅部高等学校 理科部 2001年度研究テーマ」の「南茅部町の露頭ガイドHP」を参照して頂きたい。大変丁寧な資料の作製が嬉しい。http://www.infosnow.ne.jp/~w_teru/konbu/rikabu/2001.htm#001
場所は下記附近だが2箇所の興味深い露頭が在るので、南茅部高校のHPを参照して下さい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=420022&l=1405214
この附近の地質に関しては少々古い文献ではあるが、地質調査所月報:第7巻 第9号 35(417)頁-40(422)頁に「北海道茅部郡鹿部村含チタン砂鉄鉱床調査報告」があると共に、旧北海道地質調査所時代の地質図が公開されているので参考にしては如何だろうか?
http://www.gsh.pref.hokkaido.jp/geology_map/index.html
http://www.gsh.pref.hokkaido.jp/geology_map/map_images/sapporo77.jpg
http://www.gsh.pref.hokkaido.jp/geology_map/explanation_leaflet_pdf/sapporo77.pdf
北海道地質百選には0166に黒羽尻岬(枕状溶岩・ハイアロクラスタイト)」と記載があるが、マダ画像の投稿も無いようだ。残念!

2011年5月18日水曜日

枕状溶岩の岩壁:10/40

画面右下に特徴のある枕状溶岩が見える。その部分の画像は前に掲載した。

露頭情報:No_048;日立市上諏訪青年の家附近

この附近は、現在「東京都市大学(旧武蔵工業大学)知識工学部 自然科学科 地球科学研究室の萩谷宏准教授の若い時からのフィールドらしい。萩谷宏氏の「砂粒の地球科学」。
 http://homepage2.nifty.com/hagiya/
から、日立変成岩などの頁、3番目、4番目が枕状溶岩の画像。上諏訪青年の家から諏訪ダムの間らしい。
http://homepage2.nifty.com/hagiya/junken/hitachi4.htm
この露頭についての論文はマダ探しだせていない。

2011年5月17日火曜日

枕状溶岩の岩壁:9/40

No_8 画像のやや右手。画面左手の部分が重なっている筈。

露頭情報:No_047;種子島上立石

これも参考文献は、「鹿児島県地学のガイド 下」 10.2 種子島  82頁:図10-7;種子島の地質柱状図 93頁:図10-23;熊毛層群の枕状溶岩 大川の南500mの上立石の海岸では,熊毛層群の中に10数m四方の範囲に枕状溶岩。」とある。場所は下記付近か!立石神社の北150m附近。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=302445&l=1305157
種子島町HPの文化財詳細情報の頁にこの様に書かれています。
http://www.town.minamitane.kagoshima.jp/bunkazai/bunkazai_details.html
「大川小学校から西之に行く途中、上立石海岸の波打ちぎわ約10m四方の狭い範囲に見られます。直径50~80㎝の楕円体に近い丸みを帯びた塊が集まってできた溶岩です。枕状溶岩(俵状溶岩ともいう)は熊毛層群(種子島の基盤岩層で約7000万年~2600万年前)の中に見られ、表面はパン皮状、暗紫色~黒色のち密な岩石で、縦横に石英脈が入っています。」

露頭情報:No_046;奄美大島神の子

資料は「地学のガイド 鹿児島県 下」11-1. 名瀬市~笠利町(奄美大島)107頁:図11-3;山羊島の枕状溶岩「名瀬湾東岸の山羊島トンネル附近の国道沿いに塊状の緑黒色をした玄武岩の溶岩。山羊島のホテルの西側裏の崖に枕状溶岩。」場所はこの附近
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=282359&l=1293023
下記、「枕状溶岩が見られる山羊島」には画像がある。何故?枕状溶岩と言うとこうも一律に「水深3000m位の海底でマグマが吹きだし急冷したもの」と書くのか?不思議でならないが、位置情報と画像に注目すれば良いのでご案内しておきましょう。
http://amami7.com/makurajyouyougan100723.html

2011年5月16日月曜日

枕状溶岩の岩壁:8/40

露頭の左上の方です。

露頭情報:No_044;徳之島亀津

亀津の町野の南にある徳之島病院下の海岸と、露頭情報:No_043;井之川の項と同じく、地学のガイド・鹿児島県(下)には書かれている。場所は同じ資料の131頁の図12-7「徳之島の全体図」に記された亀津港側の記号“B”の位置から下記と想定した。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=274311&l=1290117
これ以外には余り詳しい資料に出会っていない。

露頭情報:No_045;奄美大島笠利用安

参考文献は、「地学のガイド 鹿児島県 下」 11-1. 名瀬市~笠利町(奄美大島) 109頁:図11-6;枕状溶岩と名瀬層の境界:神の子集落を300m過ぎた,左カーブの道路脇露頭では緑色をした枕状溶岩と名瀬層の接触面・・接触面附近は弱い熱変成作用を受け・・」とある。場所はどうやらこの附近らしい。現在は龍郷町に変わったらしい。現地には小さな名称看板が立っているようだ。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=282411&l=1293834
この場所の露頭についての詳しい論文にはまだ出会っていない。余り新しいものでは無いが下記の1993年の日本地質学会学術大会講演要旨集に掲載されている。全くのこの露頭についての論文要旨ではない「現地性緑色岩含有層に伴われる赤色頁岩の起源について:後期白亜紀牟岐累層(四国)を例として」(Cinii,でオープンアクセス)

露頭情報:No_043;徳之島井ノ川

この露頭についての資料は、地学のガイド 鹿児島県 下 12-2. 徳之島の項で、129頁:図12-6;徳之島の地質図、132頁:図12-8;尾母層に挟まる枕状溶岩(露頭写真)がある。場所はこの附近らしい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=274649&l=1290056
地学のガイドの130-132頁にはこの様に書かれています。「港から県道に沿って北上し井之川地区へ向かう途中に,緑色をした岩石が露出しています。井之川の集落入口にある中学校横(A)には高さ10mくらいの垂直な崖がありますが,ここでは緑色をした50cm~1m程度の細長い岩石が,ちょうど枕を積み重ねたような状態で堆積しています(図12-8)。これは尾母(おも)層とよばれる粘板岩や凝灰岩の層の間に挟まった枕状溶岩で,海岸側から山のほうへと連なって分布しています。これと同じような枕状溶岩は,亀津の街のすぐ南側にある徳之島病院下の海岸(B)でも観察できます。ここでは,やや風化し黄色味を帯びた径50cmくらいの溶岩が,いくつも重なっています。井之川のものと比較してみましょう。」

2011年5月15日日曜日

枕状溶岩の岩壁:7/40

前の画像と似たようなものだが、ヤヤ撮影の範囲を斜め右下側に広げている。この様な広い面積の露頭を記録するのは苦労だ。隙間無く少しラップさせて撮影すると、そのラップした部分の両方に興味深い部分が在ったりする。デジカメの場合は大体、ズームの倍率を変えて二回以上撮影しておくのだが結構な枚数で結局後で選別する時に苦労してしまうのが常!

露頭情報:No_042;宮崎県田野町宮崎大学演習林

2005年に「死都日本」のシンポジュームで宮崎を歩いた時に、偶々会場で地元の書店が店を開いていて、一冊だけ「宮崎地域の地質」置いていたので購入出来た。1984年版だが、当時は既に入手出来ない状態だったので幸運だった。(産総研・地調の図書室では閲覧可能)この旅では二日間に亘って「加久藤火砕流」露頭の観察をさせて頂いたので枕状溶岩を観察する余裕は無かった。
枕状溶岩はⅢ.四万十累層群 Ⅲ.2 内の八重層 の「ユニットA」と「ユニットD」に広く分布しており、20-24頁に画像とスケッチを含めて詳細に記述されている。
引用した画像は、この地質調査所(当時)発行の「宮崎地域の地質」の22頁に掲載された第21図:露頭写真のスケッチ図。これは田野町三角寺北西2㎞(田野町と高岡町の境界線附近)の宮崎大学演習林内の土石採集場で見られる内の八重層ユニット-Aの例。宮崎県では椎葉地区にも枕状溶岩の露頭が多いがこれは後日。