残念ながら2か所の露頭のうち一か所は採石場だったのだが、現在は老人介護施設が建設されていて壁面はコンクリートが張られている。画像は下記文献から引用。恐らくこの露頭のものと思われる。調査者は藤岡換太郎氏と思われる。
元々、在るにはあるのだけれど探すのは大変らしいから此処は辞めておいた方が良いと言われて長年足を踏み入れなかった場所なのだが数年前から何度かあるいてみて此処は周辺にも露頭は在るにはあるのだが小規模なのと足元が悪いのか、中々近寄れない(近づいても判断出来ない?)らしい。東側の山道でタマネギ状風化を見せる岩塊を採集して来たが残念ながら砂岩だった。文献は在る。
地質学雑誌第87巻 12号: 「神奈川県大磯丘陵で発見された枕状溶岩」には 837頁:第1図;枕状溶岩露頭位置 838頁:第2図;大磯丘陵東部の地質図 第3図;枕状溶岩露頭(Loc.1)
「足柄・丹沢・大磯・三浦半島に分布する新生代火山活動のK-Ar年代」にはNo.19=7.89±0.51Maとある。Loc.2:一度現地に行ったが崖が苔むしていて探し出せなかったが可能性は有りそう:沢の水量は少ない。北大磯凝灰質頁岩層・万田火山岩質層(土沢礫岩層に被覆)こちらは狭い水路で冬季には水が枯れていて何とか歩いては入れたが、荒れていて雑木や竹が散乱していてかなり歩き難かった。両側の崖は苔むしていて余計に探しにくい場所です。
場所は、下記がLoc_2で高根側から水路に進入する。西側に老人介護施設の記号が在る場所がLoc_1.南側の電波鉄塔のやや西側二はグスグスに風化している砂岩があるので、砕石場時代にすっかり採掘されてしまったらしい。
尚、この付近は血洗川の源流に相当するが、河口付近の礫浜には緑色岩が存在する。ここの礫浜は興味深い.
序ながら下記の二つの「神奈川博調査研報」の1999年には「足柄・丹沢・大磯・三浦半島に分布する新生代火成活動のK-Ar年代」が、2002年には「神奈川県大磯丘陵に産する火山岩の岩石学特徴」が掲出されている。他にも露頭はあるらしい。