2011年4月2日土曜日

東北太平洋沖地震:8:国内各地の放射線量データ

国内各地の放射線量データ
小生が週に1度は立ち寄る居酒屋には放射線量の毎日のデータがひょっこりと(?)置いてある。或る常連客が実は放射線関係の仕事をしていて、自宅に設置した(勿論、校正はキチントされている)の線量計で測定した値をグラフにして教えて下さるのだ。此処では放射線量や地質の真剣な議論が酒を飲みながら飛び交う。
処で、休館(5月一杯?)中の「日本科学未来館」のHPに日本全国の放射線量が掲示されている。2日前程度のデータと別にアーカイブには、3月22日以降の過去のデータもpdfファイルで公開されている。
http://case311.miraikan.jst.go.jp/home/pics/map
出来れば、幾つかの定位置で、時系列のグラフを表示してくれるともっと判り易いと思うのだが・・・
これは「地震・原発をよみとく」のひとつのコーナーです。
http://case311.miraikan.jst.go.jp/home
尚、原発の事故ログもありますのでとても参考になります。
この様な取り組みは、頼もしいですね。

露頭情報:No_004;室戸市日置(日沖)おおばえ

室戸市日置(日沖)おおばえ:2011年7月17日改訂

自分ではまだ行った事が無いのだが、画像は提供頂いたもの。
露頭そのものは巨大な転石なのだが、崖の上にはそれらしい露頭が無いらしい。ここの枕状溶岩は1個の大きさが大の大人が両手を広げたよりも大きい。
高知大学のHPに画像が有ります。「おおばえ」の露頭はこれとはヤヤ異なるのですが、どうやら直ぐ傍らしいので同じ整理番号で済ましています。
アドレスは何れもコピペでどうぞ!このままクリックしても飛びません!
http://sc1.cc.kochi-u.ac.jp/KCK/infomation/guide-1L.html
場所はここ
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=331851&l=1341137
尚、この附近の枕状溶岩については地質学雑誌第115巻(2009年)に掲載された「室戸岬地域における中新世の海溝近傍火成活動」がある。

7月30日参考文献追記:地質学雑誌 第112巻 補遺,41-53頁に「室戸岬,菜生コンプレックスのメランジェと岩脈」(2006)がある。その中でサラリと触れられているだけだが、周辺の地質や岩脈の顕微鏡画像も有り興味深い資料。勿論、ネットで入手可能。他の露頭で思い出して追記。

2011年4月1日金曜日

東北太平洋沖地震:7;震源の時系列分布(2)


古いデータは削除しましたので
より新しいデータを参照下さい。

気象庁の地震データの公表が遅れに遅れています。
25日に掲示した震源の時系列の分布図その後の余震分布を取り入れて作成しようとしているのですが、今現在17日分までのデータが公表されただけなので、後が続きません。もう少しデータが欲しいです。
取り敢えず大きなマグニチュードの地震が気になるので、気象庁のHPから3月11-31日に地震情報を発表した地震のデータを取り込み、(当然数が少ないので、M5以上のものを19-31日分追記してみました。従って6時間辺りの地震発生数(右目盛)については中断しています。

露頭情報:No_002;椎葉村鬼神野溶岩渓谷

データと画像の整理が済んでいないものが多く、この所東北太平洋沖地震のデータ収集と、もうひとつ房総半島の「房州石」(⇒「岩と土の表情」ブログをご覧下さい。http://iwatotsuchi.blogspot.com/ )関連の情報収集に駆けずり回っている為に、暫くは枕状溶岩の露頭情報を続ける事にしました。自分で撮影した露頭画像は無いけれど、容易に画像は見る事が出来るだろうというものを選択してご紹介しようと考えます。1年はこれで続けられる!!
今回は、宮崎県東臼杵郡美里町南郷区鬼神野阿切の「溶岩渓谷」です。
基本文献は「1/50,000 地質図 椎葉村地域の地質」Ⅲ.2.2. 神門層  15頁 第9図:神門層柱状図 17頁 第11図:神門層の枕状溶岩の柱状図,阿切  第Ⅱ図版:神門層の枕状溶岩,阿切, 第Ⅲ図版:長い尾を引いた玄武岩枕が記載されている。
簡単に入手可能な文献としては地質ニュース 1996年12月号(508号)のpdfファイルが手に入る。45頁。下記アドレスをコピペして下さい。何故かこの無料のブログでは直接リンクが出来ません。
http://www.gsj.jp/Pub/News/pdf/1996/12/96_12_08.pdf
この地域の地質構造などについては下記の地調月報も参考になります。
http://www.gsj.jp/Pub/Bull/vol_31/31-02_02.pdf
画像は下記に鮮明なものがあるので参照して下さい。解説もあります。
http://moyo2006.web.fc2.com/jupia/jupia8.htm
場所はこの附近らしい。地元では有名な場所なので判る筈。地図閲覧サービスです。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=322440&l=1311513
110403_追記:直接的な記述は無いけれど、この附近の地質に関しては、鹿児島大学理学部紀要(地学・生物学)No_25,53-68,1992. 宮崎県神門地域西方における四万十累層群の地質と構造」や九大演報 69,31-53,1993「九州四万十帯大河内地域の地質」等もある。但し、異なる大学だが著者は同じ。

2011年3月31日木曜日

東京都日の出町大久野(11)

坂をもう少し登ると断層がある。道路下を川が流れているのだが、「橋」の雰囲気ではないので、判り難いかもしれない。採石場の事務所と駐車場のヤヤ先がその断層地点。ここから坂を登ると石灰岩地帯に入る。この画像はその石灰岩地帯の微小化石の画像。スケールを入れ忘れたので、サイズが全く判らない。(かなり拡大していますが)この地域の画像はこれで終ります。
手持ちの画像が大分少なくなって来ました。画像が多過ぎて(1分布地点で150枚の場所もあるのですが)選別が出来て居ない場所もあり、来月からは、其処まで足を運んで居ないので画像が無いけれど、これは間違いないだろうと言う露頭や、画像を頂戴した露頭の情報なども織り交ぜていこうと考えています。

2011年3月30日水曜日

東京都日の出町大久野(10)

前の画像のカーブ標識より坂の下り側を拡大して撮影した。

2011年3月29日火曜日

東京都日の出町大久野(9)

道路右側の露頭。判り難いがこの部分も玄武岩の枕状溶岩だろうと思う。滑らか過ぎる切削面も判断に困るが、この程度に凸凹にされるとこれも判断に困る事になる。急カーブの蛍光色標識のやや右側に縦の輪郭が見えるので間違いないだろう。

2011年3月28日月曜日

東北太平洋沖地震:6;このデータをどう読みますか?

気象庁が最近公表したデータの中に興味深いものが在ります。
今回の「東北太平洋沖地震」の第28報です。コピペでご覧下さい。
http://www.jma.go.jp/jma/press/1103/25b/kaisetsu201103251730.pdf
全文で21頁ですが、その15頁から18頁附近をご覧頂きたいのです。本震前後の地震活動状況が、マグニチュード別に3枚のグラフで表示されています。黒実線で示された「a領域」の地震が時系列に表示されていますが、何故か? 今回のフリップが発生した領域がその領域から外されています。18頁のマグニチュード6以上の図には、1年前から大型のしかも浅い地震の記録があります。
経験工学的な地震予知研究において、何故この様な地震が見過されてしまっていたのか?近代地震学の歴史が100年程度でしかないのに、1000数百年前の大津波の記録を読み解けないのと同様に、このデータは1000年後の日本において(その頃は、日本全土が放射能汚染で人類は生存していないかも知れませんが)「参考」になるのでしょうか?
素人の小生にはなんともコメントのしようがありませんが、皆さんはこのデータをどのように読み解かれるのか?明日は早朝から静岡方面への出張の為、ブログの更新が出来ないかもしれません。

東北太平洋沖地震:5;地球を3時間で回る地震波

京都大学防災研究所地震予知研究センターの今回の地震に関係する情報には、小生の興味を引くテーマがかなり多い。
下記はそのHP内の地震特集>ひずみ地震動 のコーナーですが、「ひずみ地震動」が東から西へと伝わっていく様子が描かれています。
http://www.rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp/events/110311tohoku/morii/index.html
上記を開いて6枚目の画像が、地球を何周もする表面波のひずみ地震動記録だそうです。3時間+αで1周している様です。関西の逢坂山観測点でのデータです。
http://www.rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp/events/110311tohoku/morii/rn_osk2.pdf

東京都日の出町大久野(8)

県道31号線(秋川街道)を青梅方面に二ッ塚峠方面に向かうと、地質図の水口ユニットの採石場跡地の工場前を通り、急な左カーブに差し掛かる。
この画像は、庭と道路の境界にチャートが在る民家の前を過ぎてほんの少し先の道路左側の露頭。その先には道路右側にも低い玄武岩の露頭が続く。

2011年3月27日日曜日

東北太平洋沖地震の情報:4 揺れの継続時間

25日に気象庁から「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震時に震度計で観測した各地の揺れの状況について」と言う資料が公表されています。五戸町から横浜までの震度5以上の地域で、震度4以上を観測した時間が130~180秒で記載されています。12頁のデータです。
http://www.jma.go.jp/jma/press/1103/25a/kaisetsu201103251030.pdf

今回の地震では、防災科学技術研究所から岩手県から千葉県までの地震波形の相違が公表されています。これはこれで大変興味深いのですが、地震波形と実際の体感した揺れとの関係が疑問でした。
私は手賀沼に近い(古墳時代には手賀沼が広がっていた筈の)低湿地に在る公園を散策中でしたが、実にゆっくりと大地がうねり、マダ動いている、マダ揺れていると大変に長い時間をずっと感じていた様に思いました。

防災科学技術研究所の資料は、ホームのメニューから3月24日の情報公開から強震動の項に移動すれば波形が有ります。。但し、このブログを公開した時とは少し異なる頁構成です。
http://www.kyoshin.bosai.go.jp/kyoshin/topics/html20110311144626/main_20110311144626.html
東北関東大震災関連の情報については"All311"東日本大震災協働プラットホーム”がとても便利です。

東京都日の出町大久野(7)

蛇紋岩をもう一枚。我々がこの露頭に着いた時には、かなりハンマーで叩いたような雰囲気で、この様に比較的新鮮な表面が見えていた。坂道のやや下には、かなり目立つランドマークが在るので、行けば アアこれがそのランドマークかとお判り頂けると思う。坂を登ってそのランドマーク(?)が見えたら直ぐ目の前の右側の崖が蛇紋岩露頭です。