2012年2月8日水曜日

露頭情報:No.466;天草市牛深町下倉砂月浦


かなり確度が低い情報だが、地元の一部の方々が「枕状溶岩」と呼んでいる場所があるので、念の為登録。御所浦白亜紀資料館 「熊本県下須島の地質学的研究(古第三系について)」では、貫入岩とされている。但し、貫入岩についても枕状溶岩となる実例は黒石等で実例有り!可能性は零ではないと考えた。外観的には丸みを帯びているが詳細な画像では確認していない。場所は
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=320925&l=1300248

露頭情報:No.465;茨城郡城里町下古内


茨城県自然博物館収蔵資料に「INM-3-000859:アルカリ玄武岩(枕状溶岩)」とある。残念ながら画像は無い。採集地は茨城県東茨城郡城里町古内,岩体・産状;八溝層群」。
玄武岩で検索すると同じ採集地で5個の資料が在る事が確認出来る。その内の“INM-3-001593”は画像が在り、その説明には「枕状構造の上半部,急冷周縁部あり。研磨面」とある。
採集場所の詳細は記されていないがこの付近には採石場があるので、此処ではないかと狙っている。一度この付近を走ったつもりだったが道を間違えてとんでもない方向に走ってしまって辿り着けなかった。採石場は下記。藤井川の竜譚淵も怪しい!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=362644&l=1401933

露頭情報:No.464;身延町(旧中富町)後山川(早川水系)流域:砂防公園


2010年7月にこの付近を歩いた時に、この砂防公園を探したのだけれど残念ながら判らなかった!
出典は、「後山川における土石流対策及び砂防公園建設について」と言う文章。「平成11年6月29日から30日の大雨により,南巨摩郡中富町に位置する1級河川後山川の上流部で高さ100m幅60m,堆積土砂量11万m3の大規模な土砂崩落が発生した・・・発生源附近では貴重資源である火山ガラス、柱状節理、溶岩流、自破砕熔岩が発見された。」とある。
資料には概略地図が添付して有り、駐車スペースも有る様に計画図が描かれているのだが、この方面の道路が細くてこその先に在るとも思えず撤退した。
「遅沢化石公園(砂防教育公園):火山ガラス・海底溶岩流:崩落現場の烏森山凝灰角礫層には、自破砕熔岩「緑色凝灰岩(グリーンタフ)が存在し、当時県内では初めての「火山ガラス」が・・・」と書かれており興味深かったのだが残念。
想定している場所は下記だが曙川から北北東に分岐している後山川をもう少し遡った場所らしい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352623&l=1382460

露頭情報:No.463;津野町高野 大規模林道


出典は地質News 1979年10月号に掲載された「高知県西部の三宝山層群の新観察」この25頁に「第3図;ルートマップ(写真撮影位置情報有),26頁:大規模林道ルート解説,27頁:写真2;玄武岩の枕状溶岩;たれさがりが良く認められる・上部に赤色石灰岩」とある。
露頭位置は下記でしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=332406&l=1325803

露頭情報:No.462;可児郡川辺町西栃井飛騨川河床


水中自破砕溶岩の露頭。出典は岐阜大学地学のHPにある「岐阜県の地学」⇒「可茂地区」⇒「6.加茂郡川辺町」⇒「蜂屋火山噴出物」を見て頂きたい。
http://www.crdc.gifu-u.ac.jp/mmdb/tigaku/kawabe/index.html
岐阜県の地学は下記
http://www.crdc.gifu-u.ac.jp/mmdb/tigaku/index.html
露頭位置は示されていないが、表示から考えて川辺ダム下流のこの付近でしょうか?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352841&l=1370353
尚、可児市春里の戸走橋の下の通称「鬼が島」付近の凝灰角礫岩も同じ蜂屋累層だし、美濃加茂市蜂屋付近が模式地らしい。

露頭情報:No461;玖珠町町田牧場への林道沿い


ここは水中自破砕溶岩と偽枕状溶岩の露頭。
出典は鹿児島大学理学部紀要に掲載された「大分県玖珠盆地南東部の地質」この59頁:第3図;玖珠盆地の地質図。 62頁の第7図に「宝泉寺層と小園熔岩層(偽枕状溶岩)の関係;宝泉寺層を整合で覆い、ASO-4 火砕流堆積物に不整合で覆われる。数箇所で水中自破砕の産状を示す。」と記載されている。
豊後中村から久住山へ向かう道のやや西側。万年山(はねやま)や湧蓋山に近い。昔は随分とこの付近を歩いたものだが、当時は全く知りませんでしたね!場所はこの付近の林道沿いの様です。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=331128&l=1311143

2012年2月6日月曜日

露頭情報:No.460;大磯町西小磯海岸:血洗川~葛川間


ここは参考!礫の露頭である。
出典は「神奈川県西小磯海岸の大磯層の礫について 論旨」此処には「2001年9月台風15号通過後現れた露頭付近の礫」とし「玄武岩や安山岩は発泡が充填されていないものもあり非常に新鮮である。枕状溶岩の一部を構成していたと考えられる玄武岩質安山岩もあるが・・」と記載。
詳細は札幌学院大学の小出良幸氏のHPを参照して下さい。
http://terra.sgu.ac.jp/sgu/index.html
詳しくは下記を
http://terra.sgu.ac.jp/sgu/Achieve/GeoResearch2/res2_01.html
その後公表された論文「神奈川県西小磯海岸に分布する新第三系大磯層に含まれる火山岩礫の起源とそのテクトニクス(2005)」は下記にて閲覧・印刷が可能です。
http://terra.sgu.ac.jp/sgu/Achieve/AP4Yama.pdf
尚、この論文は神奈川県立生命の星地球博物館でも公開されている。( 此方はDL可能 )
http://nh.kanagawa-museum.jp/kenkyu/bulletin/34/bul34-3.pdf
尚、この海岸では比較的容易に緑色岩礫を採集する事が出来る。
残念ながら一番肝心なの(私の手元に置いてある)が写っていないが、これは2010年に大磯丘陵を歩いた後で、この海岸で観察した礫の一部。表面が良く磨かれているので色と内部の構造が判り易い。ご覧の通り火山岩礫も多い。

露頭情報:No.459;たつの市新宮西北方・小犬丸


資料の出典は「兵庫の貴重な自然 兵庫県版レッドリスト 2011版」から「上郡帯のオフィオライト(枕状溶岩を含む)、超丹波帯のリボン岩および 針鉄鉱(銅牙石)」を参照。
http://www.pref.hyogo.jp/JPN/apr/hyogoshizen/reddata2011/4-8/ts62.pdf
詳細位置は下記を参照.と言っても広すぎて何処に露頭が在るのやら・・・・・?
http://www.pref.hyogo.jp/JPN/apr/hyogoshizen/reddata2011/4-9/ts62.pdf
取り敢えずこのデータでは「小犬丸」付近にポイントを置きますが、まずはこの範囲内に、車池から流れ出した古子川の左岸に在るある採石場辺りが候補でしょうか?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=345141&l=1342857


露頭情報:No.457;北海道中川町パンケ山(632m)山頂付近


情報元は中川町 森学!太古の海を推理する―地質調査を体験する―
ここに「パンケ山山頂付近を構成する中生代白亜紀の空知層群中の枕状溶岩:パンケ原生保存林(森学2004秋)として露頭の画像が紹介されている。付近には蛇紋岩露頭(崩壊地)も存在し画像も掲載されている。
これは中川町エコミュージアムセンター“エコールなかがわ”(自然誌博物館・宿泊型研修体験複合施設)のHPの様です。)
http://city.hokkai.or.jp/~kubinaga/morinogakko/morigakufossil&geolphotos.html
HPのトップアドレスはこれでしょうか?
http://city.hokkai.or.jp/~kubinaga/

露頭情報:No.456;那賀郡木沢村大用知


出典は「2004年台風10号による豪雨で発生した徳島県南部那賀川流域の斜面崩壊」論旨
此処には「もっとも大規模な崩壊で,土砂の流下距離2km,比高500m,崩壊幅300m 程度である.崩壊深は数m と薄い.地質はほぼ緑色岩からなる.滑落崖が2 つ認められ,東側の滑落崖は高角の節理に沿ったくさび状崩壊,西側の滑落崖は枕状溶岩の角礫化した風化部が剥落したと推定される.今回の崩壊堆積物の下位には,マトリックスが褐色化した古い崩壊堆積物が認められる.この堆積物中に含まれるチャートや石灰岩の岩塊(径3~5m)は,今回の崩壊の対岸の尾根起源と推定される.これらの石灰岩・チャートの岩塊の一部は,今回の崩壊土砂に巻き込まれて流下した.ここでは2 名の方が犠牲となった。」と記されている。また「緑色岩分布域で発生した斜面崩壊は,もともと自破砕状を呈する枕状溶岩が風化によりブロック化・角礫化していたため,強度の低下と透水性の増加を招いたことが地質的素因と推定される.」と結ばれている。
尚、本件については2005年に徳島大学総合科学部自然科学研究 第19巻49-61頁に「2004年台風10号に伴う豪雨により徳島県那賀川流域で発生した斜面崩壊の地質・地形的特徴」が公表されており、51頁に「第1図 坂州木頭川周辺(旧木沢村)における斜面崩壊の分布」図が示されている。木沢村では枕状溶岩の存在は既に記載されている。
当初、露頭位置(崩壊位置)を論旨に掲載された「大用知」から下記としたが、論文記載の詳細図ではこの地点と「六郎山:標高1287.3m」との中間の渓谷が正しいと思われる。但し、論文に添付された画像から崩壊地の傾斜は急でありアクセスは容易では無いと思われる。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=335024&l=1341646

久し振りに露頭情報をUPする事が出来た。データは3個のエクセルファイルに主要部分とネットで入手可能な文献リストとネット情報のアドレスに別けて保存しているので、これをテキストファイルに書き換えるだけなのだが、念の為最新情報を確認しながらなので、結構手間が掛かるのです。
これまで公表したデータも全く読まれていないものも多いのだが、なんとか全部のデータを公表しておきたいと考えて居ます。ゆるりと御付き合い下さい!

露頭情報:No.455;南さつま市野間池附近


鹿児島大学理学部紀要(地学・生物学)に掲載された論文「鹿児島県久多島の地質,リン鉱床および構造的位置」(1985:鹿児島大学リポジトリにて公開有)の引用文献として50頁に「鹿島(1976)は野間池累層下部層中に枕状溶岩などの玄武岩類の存在を明らかにし・・・」の記載がある。
「鹿島(1976)」は鹿島愛彦氏による「琉球弧における佛像構造線について、琉球列島の地質学的研究」(地質学論集)については、“CiNii”が定額アクセスである為に未だ閲覧していない。産総研の図書室で閲覧したいと思ってはいるのだがつい忘れてしまっている。
野間池は野間半島の起点に在る断層線の走る小漁港(入江)。露頭位置の詳細は不明だが野間池の座標を示す。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=312454&l=1300802