2012年8月11日土曜日

八岡海岸の斑れい岩


斑れい岩は良く見るが、嶺岡ではこの様に巨晶部分と微細結晶部分が混在して存在する事が良く見られる。これが当たり前なのか、珍しい事かは残念ながら知らない。この海岸ではないけれど嶺岡山中には巨晶の斑れい岩と微晶の斑れい岩が混じり合った礫岩も存在する。
斜長石も私の拳程度の大きさの奴が転がって居たりして、どのような条件下で、この様に巨晶と微細な結晶が分化するのか?考えは進まないけれど、何面白い文献は無いかと探すのも楽しい。
初めてこの様な巨晶斑れい岩を嶺岡林道で見た時は驚いた。あれから既に10年ほどの月日が経過してしまっただろうか?
今日の午前中は、房州石の探索。古い宿場町に房州石を使った建物や、基礎が残っていないか?の調査だ。午後は世田谷に移動して、日本火山の会のoff会に久し振りに参加。大石さんの案内で、等々力渓谷の地形と地質・テフラを観察させて頂く。午後は雨らしいが“O”君が参加するから当然かな!

2012年8月10日金曜日

弁天島の細長い水路


弁天島のドレライト岩脈が浸食されて出来たらしい直線的な水路となった凹み。この水路と平行に沢山の岩脈が走っている。恐らく、貫入したドレライトが浸食されて出来たと解釈して間違いはないだろう。 観察会の参加者はスケール代わりに画面に入れさせて頂いた。
この付近の見学案内書としては日本地質学会2004年見学旅行案内書、第J版「嶺岡山地の地滑りと火成岩類」に詳しい。HPでは、現東北大学の平野さんが作成された下記に詳しい。この頁には青年の家の代表的枕状溶岩の外観と断面図の画像も含まれて居る。
http://www.geo.titech.ac.jp/lab/takahashi/staff/nhirano2/mineoka/isomura.html
嶺岡の巡検ガイドは下記に在ります。
http://www.geo.titech.ac.jp/lab/takahashi/staff/nhirano2/mineoka/
日本火山の会の「火山の無い千葉で火山に思いを馳せる会」を開き、平野さんと共にこの付近を歩いたのが2005年。もう7年前の事になってしまった、

未だ夜中なのに目が冴えてしまったので、起き出してパソコンの前に座ってしまいました。
11日に、等々力渓谷で開かれる火山の会のoff会の事を考えて居たら、我が人生に大きな影響を下さったこの付近に住んでおられた方々の事を思い出し、目が冴えたらしい。11日は少し早く出掛けて少し歩くか!

2012年8月9日木曜日

鴨川漁港・弁天島:枕状溶岩とドレライト


弁天島への橋がかけ替えられて立派になった。暫く立ち入り禁止だったので、それでも恐る恐る一人で橋を渡っていたがこれで安心!
これは屏風島付近からの遠望。一見褶曲の様に見えるのは観察用通路の階段部分。
丁度この部分にドレライトの貫入岩が直線的に配列されているので余程波が荒い場合は別として此処まで観察に入る事をお勧めする。枕状溶岩の赤褐色部分とドレライトの灰色部分の対比が面白い。
画像左手のコンクリート堰堤は幅が狭く危険だからこの上は歩かない事。
海蝕洞の付近の枕状溶岩は、人為的な破壊によるものか、風化によるものか判らないが年々削られていく。色々と興味深い形状が多いのだが残念な事だ。

2012年8月8日水曜日

八岡海岸の角礫凝灰岩


海岸に広がる角礫凝灰岩。スケール代わりのハンマーはもう少し画面の端に寄せる積りだったが、ハレーションで綺麗な画像の部分を切り取れたのはこの部分でした。
火山性の砕屑物ばかりでは無く、海岸にも大きな岩塊が転がっている綺麗に成層した砂岩の岩片なども含まれて居る。基本的には緑色岩が多い。
この角礫凝灰岩は、数日前の画像で示した海岸の枕状溶岩と距離はいくらも離れてはいないけれど、全く性質の異なるものなので、注意して良く観察して下さい。

2012年8月7日火曜日

鴨川青年の家の枕状溶岩


枕状溶岩は同じ場所に行けば何時も同じ顔を見る事が出来るとは限らない。青年の家の裏側の円形の建物を取り囲む枕状溶岩の道では、比較的枕状溶岩がしっかりしているので壊れて行く事は少なく、今年も代表的な外観と断面の組み合わせを見る事が出来た。
これは今までも気付いていたのかどうかはっきりしないけれど、ハンマーの柄の少し上に細長い溶岩の垂れ下がりが見える。冷却節理で水平方向にブチ切れている様だがこの場所でこの様に細い溶岩を見る事は珍しい様に思った。
これまでに見た枕状溶岩の最も細くて小さいものはやはりこの八岡海岸で見たもので直径数ミリだ。下記にセラドン石に囲まれたその画像があります。
http://akashi1945.blogspot.jp/2010/09/30.html

2012年8月6日月曜日

鴨川:青年の家の枕状溶岩

青年の家はもともと採石場の跡地に建設されたので、各所に露頭も有りますし、壁等には枕状溶岩が使われていますので、この様に枕状溶岩の特徴である放射状節理を示し、外側の形状を残した(右側面を観て下さい)ものもあります。小型の枕状溶岩では放射状節理は中心部まで届いていますが、大きくなると中心部までは届いて居ません。
この付近の露頭画像はこのブログで数多くご案内していますので、「千葉、露頭画像」でご覧ください。

2012年8月5日日曜日

鴨川・八岡海岸の枕状溶岩

実に久し振りの枕状溶岩の画像です。千葉県立中央博物館の夏休み企画「石ころをひろおう」にお手伝いで参加しました。鴨川青年の家の北側にある八岡海岸は千葉県内では比較的少ない岩石海岸です。此処には峰岡帯の様々な岩石が在ります。博物館では隔年の開催で、此処と上総湊で「石ころをひろおう」を開催しています。
この枕状溶岩の画像は、八岡海岸の砂浜の雰囲気の中から顔を出していたものです、ハンマーの先端側は一応急冷縁を持った枕ですが、その周囲には水冷破砕岩が重なっています。チョット面白いので撮影しました。この枕状溶岩も良く見ると水冷破砕岩の塊のような雰囲気ですが、旨く固まったものの様です。この北側には角礫を大量に含む凝灰岩が分布しています。
南側は枕状溶岩が沢山見えます。
50枚程度様々な岩石の画像を撮って来ましたので、10枚程度をご案内しようと思います。