2010年4月10日土曜日

埼玉県高麗川流域高麗摩利支天(5)

前の画像の中のハンマーに近い位置の画像です。ハンマーの傍の枕状溶岩は比較的それらしい形状ですが画面の左側の縦長の幾つかは最初にご紹介した枕状溶岩と同様に縦長の節理が中央に走り、それに対して「歯」の様な雰囲気で冷却節理が発達しています。
形状が細長い or 平らな枕状溶岩だとこんな冷却節理が発達し易いのでしょうか?此処に来るまでこれ程典型的な節理は見て来なかったような気がします。

2010年4月9日金曜日

埼玉県高麗川流域高麗摩利支天(4)

少し全体が光ってしまってその境目が判り難いかもしれませんが、恐らくこの附近が枕状溶岩の流れの中心部なのでしょう。比較的溶岩がみしゅうしています。この下流には「巾着田」がありますが、ここも高麗川が急に流れの方向を変えている場所で、普段は礫が密集した砂州(礫洲?)ですが、大雨の後の水量が増えた場合には格好の攻撃面となる場所です。その為この附近の路頭には苔や地衣類が比較的少なく表面の観察には適しています。亀の子タワシを持たずに観察出来るのは助かりますね。

2010年4月8日木曜日

埼玉県高麗川流域高麗摩利支天(3)

少し広い範囲を見渡して頂きましょう。神社の境内から河床に階段を下り、広がった砂州の一番上流側附近の露頭の状況です。慣れないと少し見難いかもしれませんが、同じ様な節理を持った枕状溶岩がてんでに並んでいます。前の画像はこの画面の右下附近のものです。
一番最初にご紹介した岩脈は下流側で対岸を望んだものです。

2010年4月7日水曜日

埼玉県高麗川流域高麗摩利支天(2)

此処の枕状溶岩はなんだか他の地域の枕状溶岩とは少し異質な感じがします。偶々、平べったく流れたのでこの様に恐竜の歯みたいになってしまったのかもしれませんが、こんな感じの枕状溶岩が凄く多いのです。しかも枕状溶岩が密接に積み重なる部分も無いでは無いのですが、枕状溶岩の周りを凝灰岩と言うか?ハイアロクラスタイトと言うべきか?でしっかりと囲まれています。枕状溶岩に成る部分より、火山灰的に(?)噴出速度が速過ぎて枕状溶岩になれなかった連中が多いのかもしれません。新潟の油田地帯の地下の枕状溶岩とピローブレッチャとハイアロクラスタイトの分布を見ていると、この堆積場と噴出口との関係が興味深いです。

2010年4月6日火曜日

埼玉県高麗川流域高麗摩利支天(1)

いきなり枕状溶岩ならぬ岩脈の登場ですが、西武秩父線の高麗駅から10分以内の摩利支天から河原に降りた場所の対岸に在る緑色岩の岩脈です。周辺の枕状溶岩と同時期なのか?新しいものなのか?雰囲気的には古そうです。
当分の間はこの高麗川流域の枕状溶岩の露頭の表情をご案内します。

2010年4月5日月曜日

群馬県桐生市村松沢 番外編(2)

前の画像に引き続き未だ見ぬ枕状溶岩の画像です。これは桐生市から梅田を通り更に奥の十二沢の緑色岩・枕状溶岩です。途中の梅田からふるさとセンターのもう少し奥までは歩いているのですが、此処までは足を踏み入れては居ませんでした。何れ機会を捉えてと考えています。尚、正確には栃木県佐野市に入るようです。

2010年4月4日日曜日

群馬県桐生市村松沢 番外編(1)

この画像は村松沢での枕状溶岩探索の切っ掛けとなった画像です。恐らく、今回ご紹介した露頭とは別の露頭だと思うのですが、この画像は桐生の山の愛好家の皆さんが集う「楚巒山楽会:そらんさんらくかい」の「あかねこ」さんからご教示頂いたものです。
何時か、ご一緒に桐生の奥の十二沢(其処は実は栃木県佐野市になるのですが、桐生から入った方が便利な場所です)に行きましょう!と声を掛けて頂いていました。残念ながら諸般の事情でそれは実現出来なくなってしまいましたが、又機会を探して桐生の山々を少しずつ歩きたいものだと考えています。桐生や足尾方面は興味深い地質が広がっている夢多き場所です。番外編はこの画像ともう一枚その「十二沢」の露頭をご紹介します。