2012年1月7日土曜日

露頭情報:No.421;鰍沢町十谷(じゅっこく)山王東方


出典は静岡大学地球科学研究報告,10: 山梨県西部・巨摩山地南部の地質(1984)。この36頁に記載の「Ⅰ.高下ブロック I-1.十谷火山角礫岩 37頁 表2;地質年代比較表」等がある。
中期中新世・高下ブロック・十谷火山角礫岩について此処では「本層は安山岩の角礫岩を主体とし,凝灰岩,玄武岩溶岩,安山岩熔岩を挟在する。・・・玄武岩溶岩は本層の下部に挟在し,無斑晶で気泡を持つ,鰍沢町山王東方には枕状熔岩が露出する。」と記載されている。
「山王東方」は地域として広すぎて特定出来ないが、地質図等から下記付近と想定した。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352942&l=1382450
尚、場所は異なるがアクセスが比較的良いと思われた十谷温泉の「大柳渓流公園」を探索した折の記録を下記などに置いているので参照下さい。ラベルの「山梨、露頭画像」から入ってください。
http://akashi1945.blogspot.com/2011/03/9.html
尚、この地域の水中火山岩類については英文の論文だが、「南部フォッサマグナ巨摩山地に分布する中新世水中火山砕屑岩類の堆積層」が地質学会誌1999年552-573頁に掲載されている。ネットで閲覧可能。

露頭情報:No.420;小豆島町寒霞渓東方清滝寺付近


実体は小規模な水冷破砕熔岩であり、「礫径の大きなものには放射状節理が認められる場合も・・」との記載が在り参考用に記載した。
出典は「小豆島の火山地質-瀬戸内火山岩類の噴出環境」 地質学雑誌第89巻第12号。この695頁の第2図:小豆島の地形と露頭地点。 696頁 第3図:小豆島の地質図と三都半島の拡大地質図或いは神懸山火砕岩類;698頁を参照。想定した露頭位置は
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=343037&l=1341851

露頭情報:No.419;浜松市天竜区 松間川上流


松間川上流(松間~長沢間)とされるが、砂防ダム付近とそのやや下流が露頭位置と思われるものの、詳細露頭位置は不明であり、参考位置を表示している。四万十帯白亜系・光明層群。
出典は静岡大学地球科学研究報告に記載された「光明層群-赤石山地最南部の四万十帯白亜系」(1984)。61頁 第5図松間川沿いのルートマップを参照。「厚さ15mの枕状溶岩・・・この緑色岩には inter-pillow limestone(石灰岩)が・・・」等と記載されている。
想定した露頭位置は下記だが、参照文献はネットで公表されており閲覧可能なので文献を良く読んで判断願いたい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=345614&l=1375148

2012年1月6日金曜日

露頭情報:No.416;丹沢山塊中津川布川出合付近 林道沿い


出典は静岡大学地球科学研究報告 12に掲載された「丹沢山地東部の地質」(1986)。B-4項「布川火山角礫岩」166頁の記載を参照の事。
本文献にはこの露頭以外に大滝火山礫凝灰岩系の露頭が6か所と、布川火山角礫岩系統の露頭が2か所含まれて居る。
但し、この中の布川火山角礫岩の2か所については沢或いは出合名称が特定出来ないので露頭位置を示す事が出来ない。
尚、参考文献として山梨県環境科学研究所から公表された「富士山の基盤:丹沢山地の地質 衝突付加した古海洋性島弧」(2007)が挙げられる。
両文献共にpdfファイルで公表されておりネットで閲覧可能。
前者に於いては、155-156頁の表1「研究地域における研究史比較表Ⅰ,Ⅱ」および159頁の図3「各地域の対比と模式柱状図」が地域の総括的な地史を。
後者に於いては、62頁の図4「丹沢の地質図」或いは63頁の図5「地域区分図」と64頁の図6「層序対比表」が総括的資料として参照される。
また、後者の66頁には図8「堆積相解析に基づいた水中火山の復元図」が掲載されており興味深い。
中新世中期秋山層唐沢川層下部布川火山角礫岩層。金沢キャンプ場のやや上流部。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352904&l=1391244

露頭情報:No.415;丹沢山塊中津川水系塩水川上流


出典は静岡大学地球科学研究報告 12に掲載された「丹沢山地東部の地質」(1986)。B-2項「大滝火山礫凝灰岩」165頁の記載を参照の事。
本文献にはこの露頭以外に大滝火山礫凝灰岩系の露頭が5か所と、布川火山角礫岩系統の露頭が3か所含まれて居る。
但し、この中の大滝火山礫凝灰岩系の2か所と布川角礫凝灰岩系の2か所については沢或いは出合名称が特定出来ないので露頭位置を示す事が出来ない。
尚、参考文献として山梨県環境科学研究所から公表された「富士山の基盤:丹沢山地の地質 衝突付加した古海洋性島弧」(2007)が挙げられる。
両文献共にpdfファイルで公表されておりネットで閲覧可能。
前者に於いては、155-156頁の表1「研究地域における研究史比較表Ⅰ,Ⅱ」および159頁の図3「各地域の対比と模式柱状図」が地域の総括的な地史を。
後者に於いては、62頁の図4「丹沢の地質図」或いは63頁の図5「地域区分図」と64頁の図6「層序対比表」が総括的資料として参照される。
また、後者の66頁には図8「堆積相解析に基づいた水中火山の復元図」が掲載されており興味深い。
詳細露頭位置が不明の為、塩水川最上流部に至る林道の河川記号の上流部を参考に示している。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352853&l=1391057

2012年1月5日木曜日

露頭情報:No.412;丹沢山塊早戸川上流カヤノ沢出合


出典は静岡大学地球科学研究報告 12に掲載された「丹沢山地東部の地質」(1986)。B-2項「大滝火山礫凝灰岩」165頁の記載を参照の事。
本文献にはこの露頭以外に大滝火山礫凝灰岩系の露頭が5か所と、布川火山角礫岩系統の露頭が3か所含まれて居る。
但し、この中の夫々2か所については沢或いは出合名称が特定出来ないので露頭位置を示す事が出来ない。前記の通りNo.410-43は接近しており同一岩体の可能性が高い。
尚、参考文献として山梨県環境科学研究所から公表された「富士山の基盤:丹沢山地の地質 衝突付加した古海洋性島弧」(2007)が挙げられる。
両文献共にpdfファイルで公表されておりネットで閲覧可能。
前者に於いては、155-156頁の表1「研究地域における研究史比較表Ⅰ,Ⅱ」および159頁の図3「各地域の対比と模式柱状図」が地域の総括的な地史を。
後者に於いては、62頁の図4「丹沢の地質図」或いは63頁の図5「地域区分図」と64頁の図6「層序対比表」が総括的資料として参照される。
また、後者の66頁には図8「堆積相解析に基づいた水中火山の復元図」が掲載されており興味深い。
沢の位置は「山と高原地図28丹沢:(昭文社)」に依拠した。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352953&l=1390901

露頭情報:No.411;丹沢山塊早戸川上流カヤノ沢上流


出典は静岡大学地球科学研究報告 12に掲載された「丹沢山地東部の地質」(1986)。B-2項「大滝火山礫凝灰岩」165頁の記載を参照の事。
本文献にはこの露頭以外に大滝火山礫凝灰岩系の露頭が5か所と、布川火山角礫岩系統の露頭が3か所含まれて居る。
但し、この中の夫々2か所については沢或いは出合名称が特定出来ないので露頭位置を示す事が出来ない。整理番号No.410 と本項及びNo.412は近接しており同一岩体の可能性が高い。
尚、参考文献として山梨県環境科学研究所から公表された「富士山の基盤:丹沢山地の地質 衝突付加した古海洋性島弧」(2007)が挙げられる。
両文献共にpdfファイルで公表されておりネットで閲覧可能。
前者に於いては、155-156頁の表1「研究地域における研究史比較表Ⅰ,Ⅱ」および159頁の図3「各地域の対比と模式柱状図」が地域の総括的な地史を。
後者に於いては、62頁の図4「丹沢の地質図」或いは63頁の図5「地域区分図」と64頁の図6「層序対比表」が総括的資料として参照される。
また、後者の66頁には図8「堆積相解析に基づいた水中火山の復元図」が掲載されており興味深い。
想定露頭位置は、1/25,000地形図のカヤノ沢の河川記号最上流部とした。また、沢の位置は「山と高原地図28丹沢:(昭文社)」に依拠した。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=353005&l=1390842

露頭情報:No.410;丹沢山塊早戸川上流原小屋沢上流


出典は静岡大学地球科学研究報告 12に掲載された「丹沢山地東部の地質」(1986)。B-2項「大滝火山礫凝灰岩」165頁の記載を参照の事。
本文献にはこの露頭以外に大滝火山礫凝灰岩系の露頭が5か所と、布川火山角礫岩系統の露頭が3か所含まれて居る。
但し、この中の夫々2所については沢或いは出合名称が特定出来ないので露頭位置を示す事が出来ない。本項露頭と次の2件の露頭位置は接近しており同一岩体の可能性が高い。
尚、参考文献として山梨県環境科学研究所から公表された「富士山の基盤:丹沢山地の地質 衝突付加した古海洋性島弧」(2007)が挙げられる。
両文献共にpdfファイルで公表されておりネットで閲覧可能。
前者に於いては、155-156頁の表1「研究地域における研究史比較表Ⅰ,Ⅱ」および159頁の図3「各地域の対比と模式柱状図」が地域の総括的な地史を。
後者に於いては、62頁の図4「丹沢の地質図」或いは63頁の図5「地域区分図」と64頁の図6「層序対比表」が総括的資料として参照される。
また、後者の66頁には図8「堆積相解析に基づいた水中火山の復元図」が掲載されており興味深い。
想定露頭位置は、1/25,000地形図の原小屋沢の河川記号最上流部とした。また、沢の位置は「山と高原地図28丹沢:(昭文社)」に依拠した。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352949&l=1390834

2012年1月4日水曜日

露頭情報:No.409;下田市須崎


出典は日曜の地学「静岡の自然をたずねて」。この10頁からの「2 爪木崎~須崎 白浜層群の海底火山活動」の項の、⑦と⑧がこの情報に当たる。
⑥の熱水鉱床採掘跡や⑨の海蝕台のポットホールは気付いたが間が判らなかった。遊歩道のこの付近を整備中であったので、或いは整備工事の時に失われたかもしれない。
但し、⑧の露頭は、小生の勘違いでこの前のNo.408で取り上げた露頭かも知れない。詳細はガイドブックを見て判断して下さい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=343928&l=1385849

露頭情報:No.407;爪木崎-須崎間遊歩道


場所は下記付近か、この少し北のい小さな入り江付近の階段の手前。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=343918&l=1385845
ラベル「静岡、爪木崎、露頭画像」を参照して下さい。
http://akashi1945.blogspot.com/2010/11/10_21.html
下記の画像は爪木崎の裏側の柱状節理群の上の灯台に続く道の付近から撮影したこの露頭付近のもの。画面に遊歩道が写っているが画面右側の大きな岩塊群がその露頭。
尚、須崎までの遊歩道は結構な時間を要するので、須崎から先のバスの便を調べておくか、須崎漁港から最後の坂を上登り、爪木崎から下田に向かうバス道路までたどり着くか?考えておいた方が良い!漁港からのバス便はかなり少なかった。
尚、須崎漁港からの時間に余裕がある場合は、須崎漁港の西側に在る「恵比寿島」を歩かれるようお勧めする。一周する遊歩道は壊れたままだったが白浜層群の火砕流堆積物の見事な露頭にも出会える。

露頭情報:No.407;下田市須崎爪木崎灯台下


出典は地学雑誌 第91巻 第1号(1985) 「伊豆半島南部下田周辺の地質の再検討―堆積盆の変遷、火成活動と熱水変質作用― 」この57頁:表1;岩石の化学組成が記載されている。
比較的接近して二箇所にあるが干潮時のみ観察可能。白浜層群須崎層。
場所は下記付近。干潮時を見計らって観察に行くようお勧めする。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=343933&l=1385914
このブログでは画面右側にラベルを表示しています。「静岡、爪木崎、露頭画像」をクリックすればこの付近の露頭画像が表示されます。
http://akashi1945.blogspot.com/2010/11/15.html
これは2012年1月1日にこの付近を歩いた時の灯台横からの画像。

2012年1月3日火曜日

露頭情報:No.406;小豆島町坂手


出典は「小豆島の火山地質-瀬戸内火山岩類の噴出環境」(1983)。地質学雑誌第89巻第12号に掲載されているのでネットで閲覧可能な文献。この695頁に第2図:小豆島の地形と露頭地点。696頁 第3図:小豆島の地質図と三都半島の拡大地質図。697頁:瀬戸内火砕岩類が湖生層である事を示唆する。内部にはやや間隔の広い節理が外面に垂直(放射状に)に発達している。と記載されている。
小豆島町坂手:“U-6”ポイント。瀬戸火砕岩類:淡水環境に噴出した水冷破砕岩;水冷破砕構造を有する黒雲母デイサイト礫が見出される。それらには幅1cm以下の急冷縁が認められ・・ とある。
露頭位置は、この付近と思われる。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=342659&l=1341929

露頭情報:No.405;北郷町加江田渓谷


出典は鹿児島大学理学研究紀要26に掲載された「上部新第三系宮崎層群宮崎相と青島相の層位的・地質構造的関係」(1993)。この72頁からに「第4図:研究領域の地質図。 73頁 第5図:研究領域の岩相分布図が掲載されており、枕状溶岩については「玄武岩質枕状溶岩が1ヶ所であるが認められる」と記載されている。原岩は岩脈なのだろうか?
上部新第三系宮崎層群青島相に出現する。場所は下記付近と考えられる。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=314853&l=1312350

2012年1月2日月曜日

露頭情報:No.403;大野市柿ヶ崎


露頭場所は九頭竜川と旅塚川合流点に近い竜仙橋付近河床。玄武岩・安山岩溶岩と同質火砕岩からなる荒島岳コールドロン内の噴出か?
出典は地質学雑誌第106巻第5号に掲載された「福井県大野市,前期中新世荒島岳コールドロンの地質と岩石」。この315頁に「荒島岳火山岩類;コールドロン北西部の勝原西方柿ヶ島附近の九頭竜川河床(第2図B地点)では,水域への流出を示す枕状溶岩およびハイアロクラスタイトが認められる」と記載されている。また、317頁:第17表:K-Ar年代 318頁:第2表:全岩化学組成 等の記載も有る。露頭はこの付近と想定
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=355832&l=1363354
荒島岳コールドロンについては石渡明氏が金沢大学教授時代(現在は東北大学)のHPにこの様な記載も有り、枕状溶岩の画像も含まれて居る。
http://earth.s.kanazawa-u.ac.jp/ishiwata/arashima/arashima.htm

露頭情報:No.401;井原市野上町大末


これも前項同様に捜索は難しいかもしれないがこの付近に分布するのは確実。
出典は同様に「地調月報第30巻第12号」これに掲載された「K-Ar年代測定結果-1」。681頁:資料:KANo.388:  270±m.y.(角閃石)。
輝緑岩はは変成岩とみなされる緑色岩類(塊状-枕状溶岩,ハイアロクラスタイト)との区別が困難なものが多い。と記載されている。
大雑把な場所は恐らくこの付近でしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=343813&l=1332859
尚、参考文献としては地質学雑誌 第85巻 第7号(1979)に掲載された「中国地方の緑色岩類」。
或いは連合大会(2010)での論旨「岡山県西部井原緑色岩類に産する微生物変質組織の岩石学的および地球化学的研究」等も