2009年12月27日日曜日

神奈川県葉山町水源地橋(4)

この水源地橋下の露頭画像はこれが最後です。画像は対岸から偏光フイルターを使用して撮影しました。この画像に入っている範囲は枕状溶岩と思われます。後1枚この水源地橋入口バス停から一つ坂の上方面に移動した交差点附近の風景をご紹介して葉山町の露頭の紹介は終ります。
嶺岡から横須賀そしてこの葉山へと続く枕状溶岩ですが、この先大磯丘陵へと続きます。しかし残念ながら大磯丘陵の枕状溶岩の露頭はの一箇所は現在採石場から老人保健施設となり、崖面が吹き付けコンクリートで覆われてしまって観察する事は出来ません。同じ大磯丘陵でもう一箇所在る様なのですが、小さな流れに沿った道は崖上から落ちてきた雑木等に阻まれて私は露頭に辿り着く事は出来ませんでした。
2011年6月16日追記:地質関係の職業に従事する方から、大分以前にこの玄武岩はピクライト質玄武岩だと思うとのお話を聞いていた。その頃は余り枕状溶岩の材質には注意を払っていないと言うか、自分で調べる事も出来なかったし、判断する知識も無かっただけの話だった。
最近、千葉県内でピクライト質玄武岩の露頭を何度か観察する機会が有り、なるほど、外観はピクライト質玄武岩にそっくりで、表面の凹凸は「発泡」ではなくて、ピクライト質玄武岩の「カンラン石」が抜け出した後かもしれないと思い至った。
尚、5万分の1:横須賀地域の地質:34-35頁には、この露頭の岩質を「暗灰色,無斑晶質の岩石で、流理構造が発達している。一部に径40cm前後の枕状溶岩を数個含有する。鮫島(1970)は,この岩石をSiO2量が約51%のカンプトナイト(粗面玄武岩⇒多孔質もあるらしい:引用者追記)としている。」と書かれている。残念ながら判断材料は無いが思い出したので追記した。

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