出典は地質学雑誌 第107巻 第12号729-748頁に掲載された「富山県東部に分布する中新世火山岩-火山砕屑岩の層序と構造発達史」。734-5頁に跨る「図4;地質図」に記載された「岩稲層」に分布する安山岩熔岩と安山岩岩脈。736頁 図5 ルートマップ対応柱状図と塔倉山山麓のルートマップ(737頁 第9図;ルートマップ:5)を参照。塔倉山火山角礫岩部層に相当するようだ。738頁のこの地層についての記述を抜粋引用すると、「北部では、良く発泡した安山岩熔岩と同一の単源火山角礫岩からなる。溶岩部では赤色化した久リンカーが随所で認められる。分布域の中央部に多数の岩脈が発達するが岩質は溶岩と同質である。分布域の南部では、安山岩質火山角礫岩が発達するが、岩相の上方および側方変化が著しく、安山岩熔岩、火山角礫凝灰岩、凝灰質砂岩、火山円礫岩、及び溶結凝灰岩等も挟在する。火山角礫岩はしばしば長径30~150cmの安山岩質同心円状ピロー(concentric pillow)と同質の角礫からなる単源火山角礫岩である。」
また、71頁には貝類化石を元に噴出当時の水深を想定して「塔倉山火山礫岩部層 (g),(h) は、生息水深0-200mの混在群集で構成されているとしている。」と記載されている。
模式地は別河川の「虫谷川」を指定しておられて「岩室の滝」付近の林道沿いらしいが、ルートマップは塔倉山南側のこの付近と思われる。赤色久リンカーを含むので、偽枕状熔岩への注意が必要と思われます。http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=363650&l=1372327
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