出典は地調月報第37巻第7号に掲載された「秋田県中部における中新世中期塩基性岩の海底火成活動」この文献には他にも多数の露頭情報が、正確な位置情報には欠けるが、355頁 第1図:調査地域の地質概略図,356頁 第2図:砂小渕層の柱状図,357頁 第3図:五城目町東部の砂小渕層岩相図,358頁 第5図:砂小渕層のシート状の熔岩,枕状熔岩及びこれに含まれる石灰岩質泥岩の産状(五城目町阿仁又沢中流)等として記載されている。
文献は地質調査所のHPで閲覧出来るので確認する事。この文献に準拠(と言うほどでもないが、頼った位置情報は大体この付近を探すしか無いだろう!程度と考えて頂きたい。柱状図に示された枕状溶岩の記号は見方によって大きく外れてしまう。)
358頁に 「3.塩基性火成岩の産状と岩石学的性質,、3.1.五城目町東部地区の砂子渕層玄武岩の産状」の項に、「砂小渕層は柱状図に示したように,主として玄武岩の塊状熔岩・枕状熔岩及びハイアロクラスタイトからなり、泥岩を挟み,・・・ 本玄武岩は五城目町東部の馬場目川上流付近で最も良く発達し典型的な産状を示している。」と記載されている。
No.303項に記載した柱状図の左から2番目が本項露頭に関わる柱状図。
本項の露頭情報については364頁左側に「玄武岩は臼沢付近では厚さ1000mを越える火山体を形成した。火山噴出活動の前半は主として枕状溶岩を噴出し、後半にはハイアロクラスタイトを形成した。噴出活動の末期にはスコリアを混じえた強発砲ハイアロクラスタイトを噴出し高まりを形成して噴出口付近の水深が浅くなった事を示している。臼内沢付近には最も溶岩が厚いところであり、この厚い溶岩の上位に強発砲ハイアロクラスタイトや岩脈が存在している。
噴出活動は、岩脈の形態及び配列から,北北東―南南西方向の割れ目噴火であったのかもしれない。」と書かれています。この後、おぼろ沢(No.303項)についての記述が続きます。
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